音楽理論 第6回

2006.09.20 (水) 22:42
ugnag



6.四和音

前回までは、トライアド・コードに関して3つの性質(機能)があることを説明してきた。

今回は、少し違う話をしてみる。


トライアド・コードはスケール上の音を全部で3つになるように重ねたものだった。

<メジャー・スケール>
●−●−●●−●−●−●●−●−●●−●−●−●
@ A BC D E F@ A BC D E F



これを同じように4つになるように重ねてみることにする。
すると、
F @ A B C D E
D E F @ A B C
B C D E F @ A
@ A B C D E F

という7つのコードが出来上がる。

3つ重ねたものは「トライアド・コード」だった。
4つ重ねたものは、「フォー・ヴォイセス・コード」という。
が、これに限ってはしっくりこないので、日本語を使うことにする。
「四和音」という。
ちなみに、トライアド・コードは日本語で「三和音」だ。
三和音といっても、

「ロックンロールはスリーコードだぜ、ベイビー!!」

とかいうときの「スリー・コード」とは違うので注意。
「スリー・コード」というのは、実はファンクショナル・コードのことだ。


話がそれたので戻すとしよう。
トライアド・コードのときと同じように、7つの四和音にも名前を付ける。

F  @  A  B  C  D  E
D  E  F  @  A  B  C
B  C  D  E  F  @  A
@  A  B  C  D  E  F
TM7 Um7 Vm7 WM7 X7  Ym7 Zm7♭5



読み方を書いておく。

TM7   ワン・メジャー・セブンス
Um7   ツー・マイナー・セブンス
Vm7   スリー・マイナー・セブンス
WM7   フォー・メジャー・セブンス
X7    ファイブ・セブンス
Ym7   シックス・マイナー・セブンス
Zm7♭5  セブン・マイナー・セブンス・フラット・フィフス


最後の「セブンス」は「セブン」ということも多い。


また「Zm7♭5」の「5」はトライアド・コードのときと同じように
「ファイブ」と読んだりもする。
記述も、

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