CMYはRGBとは違う、という話
2023.02.07 (火) 00:44
ugnag
CMYは、昔学校で習った「色の三原色」を表していて、「光の三原色」と区別をするために、違う名前を使っているだけ。
と、認識していたのだが、全く違ったようだ。
まず、大きな間違いは、
「色の三原色は、赤、青、黄である」
というのが大きな間違いで、正しくは、
「色の三原色は、シアン、マゼンタ、イエローである」
ということ。
シアンはシアンであって、青とは別の色である。
同じくマゼンタも赤とは違う色である。
恐らく、中学校の美術の授業なので、細かいことは置いておいて、ざっくりとした話をしたのだろうが、このことがいろいろと誤解を招いた。
さて、それでは、このシアン、マゼンタ、イエローという組み合わせは何処からきたのかということになる。
色の付いた光を直接混ぜ合わせるのか、そうでないかで、色の発色が異なってくる。
ディスプレイのようなものは、光を直接混ぜ合わせている。
つまり、紫の色を表現するには、赤と青を混ぜ合わせて表現する。
赤い光には、当然だが赤という成分しか含まれていないし、同じように青の光には青の成分しか含まれない。
従って、単純に混ぜ合わせれば、理論通りの色になる。
ところが、印刷物のようにインクを使う場合は、話が違ってくる。
インクは直接光を発色していない。
行なっているのは、全ての色を含んだ光(白)を当て、目的の色は反射し、その他の色は吸収する。
つまり、白から、目的の色以外の色を引き算して発色させている。
赤の光を反射し、青、緑の光を吸収する物質があった時、それを「赤インク」と呼んでいる。
青や緑についても同様だ。
ここで、紫を作るとする。
光の三原色の法則では、紫は、赤と青と混ぜることで表現できる。
紫という色を分解して考えると、
・赤を反射する
・青を反射する
・緑を吸収する
という特性が必要である。
と、ここで矛盾が発生する。
先程定義した「赤インク」はどういうものだっただろうか?
「赤の光を反射し、青、緑の光を吸収する」
だった。
つまり、「赤インク」を使った時点で、青は吸収されしまう。
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