音楽理論 第2回
その前に、前回重要なことを書き忘れた。
コード理論というのは絶対なものではない。
どういうことかというと、この理論は人間が音楽を気持いいと感じるパターンを割り出して整理したものだということ。
つまり、この理論通りにしなければいけないというものではない。
しかし、長年に渡って整理されたものであるのでよほどのことがない限り従っておいた方がいい。
では本題へ。
前回は、コードとメロディーの関係を話した。
そして最後に「キーが決まればコードはある程度限定される」と書いた。
その流れだと、キーとコードの関係という話になるところだがそれを話すには、
・キーとは何か
・コードとは何か
の説明が必要となる。
キーの説明にはスケールの理解が不可欠だ。
また、コードの説明にもスケールの説明が不可欠。
避けては通れないのがスケールなのだ。
従って、今回はスケールの話となる。
スケールは日本語では「音階」という。
日本語で「音階」というと難しく聞こえるうえ、固定観念というか妙な予備知識が理解の邪魔をするため、
聞きなれない言葉を使った方がいいと思う。
そのため、これ以降用語はなるべく横文字を使うことにする。
さて、スケールだが、
「楽曲で使用する音のリストの宣言」
とでもいうか、
「音の並び」
というか説明が難しい。
とりあえず、こう思って欲しい。
今の西洋音楽では音は12種類ある。
すなわち、
計12種類だ。
「ドレミ」という言葉を使うと変な誤解が生まれるため、今後は音を番号でいうことにする。
ドを1、ド#を2、以下シを12とする。
さて、この12種類の中から好きな音を好きな数だけ取り出し、順番に並べたもの、それがスケールだ。
例えば、
1、5、8、11、12
の5つを取り出した。これもりっぱにスケールだ。
また、
5、8、11、12、1
は先程とは別のスケールとなる。
ただし、
2、6、9、12、1
は最初のスケールとは兄弟だ。
(各音を1つずらしただけ)
こう考えると、スケールはかなりの種類が作れる。
スケールは音の組み合わせは何でもいいのだが、曲を作りやすいものとそうで無いものがある。
当然のことだが、作りやすいものはよく使われる。
よく使われるものには名前を付けないと不便だ。
よく使われるスケールで、
1、3、5、6、8、10、12
というのがある。
非常によく使われるものなので、「メジャー・スケール」という名前が付けられている。
「メジャー」は「メジャー・リーグ」のメジャーだ。
大スケールといった感じだ。
また
10、12、1、3、5、6、8
というスケールもよく使われる。
こちらは「マイナー・スケール」という名前が付いている。
「小スケール」といったところか。
「メジャー・スケール」や「マイナー・スケール」と言った場合は、選んだ音の間隔のパターンの名前だ。
例えば、メジャースケールの場合、
(●の付いた位置がスケールの音)
となる。
これを音に当てはめると、メジャースケールは12種類作れる。
12種類の内のどれかを指定するときは、スケールの最初の音を付け、
「○スケール」(○は音名)
という言い方をする。
ここでの方式で上から3つ目を言うなら、「3スケール」ということになる。
上の表を見てもらえればわかるが「3スケール」の音の並びは、
ということで、
3、5、7、8、10、12、2
となる。
スケールは、いろいろなものが考えられるが、コード理論はメジャー・スケールを基本に考えられている。
他のスケールの場合はメジャー・スケールの応用ということになる。
今後はメジャー・スケールでの話を中心に進めていくことにする。
コード理論というのは絶対なものではない。
どういうことかというと、この理論は人間が音楽を気持いいと感じるパターンを割り出して整理したものだということ。
つまり、この理論通りにしなければいけないというものではない。
しかし、長年に渡って整理されたものであるのでよほどのことがない限り従っておいた方がいい。
では本題へ。
2.スケール(音階)
前回は、コードとメロディーの関係を話した。
そして最後に「キーが決まればコードはある程度限定される」と書いた。
その流れだと、キーとコードの関係という話になるところだがそれを話すには、
・キーとは何か
・コードとは何か
の説明が必要となる。
キーの説明にはスケールの理解が不可欠だ。
また、コードの説明にもスケールの説明が不可欠。
避けては通れないのがスケールなのだ。
従って、今回はスケールの話となる。
スケールは日本語では「音階」という。
日本語で「音階」というと難しく聞こえるうえ、固定観念というか妙な予備知識が理解の邪魔をするため、
聞きなれない言葉を使った方がいいと思う。
そのため、これ以降用語はなるべく横文字を使うことにする。
さて、スケールだが、
「楽曲で使用する音のリストの宣言」
とでもいうか、
「音の並び」
というか説明が難しい。
とりあえず、こう思って欲しい。
今の西洋音楽では音は12種類ある。
すなわち、
ド、レ、ミ、ファ、ソ、ラ、シ | ・・・7つ |
ド#、レ#、ファ#、ソ#、ラ# | ・・・5つ |
計12種類だ。
「ドレミ」という言葉を使うと変な誤解が生まれるため、今後は音を番号でいうことにする。
ドを1、ド#を2、以下シを12とする。
ド | ド# | レ | レ# | ミ | ファ | ファ# | ソ | ソ# | ラ | ラ# | シ |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
さて、この12種類の中から好きな音を好きな数だけ取り出し、順番に並べたもの、それがスケールだ。
例えば、
1、5、8、11、12
の5つを取り出した。これもりっぱにスケールだ。
また、
5、8、11、12、1
は先程とは別のスケールとなる。
ただし、
2、6、9、12、1
は最初のスケールとは兄弟だ。
(各音を1つずらしただけ)
こう考えると、スケールはかなりの種類が作れる。
スケールは音の組み合わせは何でもいいのだが、曲を作りやすいものとそうで無いものがある。
当然のことだが、作りやすいものはよく使われる。
よく使われるものには名前を付けないと不便だ。
よく使われるスケールで、
1、3、5、6、8、10、12
というのがある。
非常によく使われるものなので、「メジャー・スケール」という名前が付けられている。
「メジャー」は「メジャー・リーグ」のメジャーだ。
大スケールといった感じだ。
また
10、12、1、3、5、6、8
というスケールもよく使われる。
こちらは「マイナー・スケール」という名前が付いている。
「小スケール」といったところか。
「メジャー・スケール」や「マイナー・スケール」と言った場合は、選んだ音の間隔のパターンの名前だ。
例えば、メジャースケールの場合、
● | − | ● | − | ● | ● | − | ● | − | ● | − | ● |
(●の付いた位置がスケールの音)
となる。
これを音に当てはめると、メジャースケールは12種類作れる。
− | ● | − | ● | − | ● | ● | − | ● | − | ● | − | ● |
1番目 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
2番目 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 1 |
3番目 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 1 | 2 |
4番目 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 1 | 2 | 3 |
5番目 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 1 | 2 | 3 | 4 |
6番目 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 |
7番目 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 |
8番目 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 |
9番目 | 9 | 10 | 11 | 12 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 |
10番目 | 10 | 11 | 12 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
11番目 | 11 | 12 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 |
12番目 | 12 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 |
12種類の内のどれかを指定するときは、スケールの最初の音を付け、
「○スケール」(○は音名)
という言い方をする。
ここでの方式で上から3つ目を言うなら、「3スケール」ということになる。
上の表を見てもらえればわかるが「3スケール」の音の並びは、
● | − | ● | − | ● | ● | − | ● | − | ● | − | ● |
3 | − | 5 | − | 7 | 8 | − | 10 | − | 12 | − | 2 |
ということで、
3、5、7、8、10、12、2
となる。
スケールは、いろいろなものが考えられるが、コード理論はメジャー・スケールを基本に考えられている。
他のスケールの場合はメジャー・スケールの応用ということになる。
今後はメジャー・スケールでの話を中心に進めていくことにする。
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