ugnagブログ

最近、「暗号化」で検索した結果このブログを訪れる人がしばしばいる。

ここに書いてあるのは、特殊な暗号化の話なので、そういう人は「ハズレ」だと思ったことだろう。

せっかくなので、本当の暗号の話をしておこう。



ひとくちに暗号化といっても、用途によって様々な切り口がある。

・暗号化技術を使ったソフトを使うために概略を知っておきたい
・暗号化を行うソフトウェアを制作したい。

等々。

この本は、ほとんどの人にとってためになるはずだ。


暗号化のことを真面目に書いてしまうと、本一冊が書けてしまう。そのようなものをネットで調べるのは、無理がある。

真面目に勉強する気があるのなら、是非この本を読んで欲しい。
内容が上手に整理されていて、非常にわかりやすい。


ソフトウェアを制作する場合、例えばJAVA言語を使えば暗号化用のクラス群が標準で装備されている。そのため、コード自体は簡単に書けるだろう。

しかし、それは暗号化に関しての基礎知識を持っている人が対象となる。
つまり、基礎知識を持たない人は、使うことができない。ドキュメントが何を言ってるのかさっぱりわからないはずだ。これはJAVAのAPIが悪いのではなく、暗号処理を使うには必要なことだから仕方がない。

共通鍵暗号方式、秘密鍵暗号方式、証明書、ハッシュ、CA、公開鍵、秘密鍵・・・。
これらの用語は最低限知っている必要がある。（もちろん、他にも知らなければならないことは多い）

かけ算の九九を知らない人が連立方程式など解けるはずがない。
APIドキュメントを読む前に、この本で九九レベルの知識をマスターして欲しい。


一応、JAVAのAPIを使うためのドキュメントを紹介しておく。

参考URL
JAVA DOC セキュリティー
JavaTM 暗号化アーキテクチャ API の仕様およびリファレンス
JavaTM 暗号化拡張機能 (JCE) リファレンスガイド
JavaTM 暗号化拡張機能用プロバイダの実装方法